思い出すなぁ…
7年前の夏の終わりだった。突然休業しちゃってさ。すぐ近くのライダーハウス・みつばち村のライダーさんたちはがっかりしていた。多分、町の人たちよりがっかりしていた。でも、仕方なかったんだ。
去年再開湯したのを知って、久しぶり!と大喜びで入浴した人たちが、この夏もやってきた。常連ライダーさんが昔のなかとんを知らない管理人に昔話をしている。なかとんが好きなんだなぁ…聞いていると何だか嬉しくなる。
旅人は、いつも何かに出会いたがっている。探している。ここの日常がドラマ仕立ての時を刻み始めてやがて忘れられない場所になっていく。面白いもんだ。
今年の夏もいろんな旅人が黄金湯を訪ねてくれた。
「北海道は入り尽くしたと思っていたら、こんな道北に新規開業の銭湯が出来たとは…」と、東京から銭湯入浴全国制覇のためにやってきた歴史アナリスト。
砂金堀体験場でなぜかバイトをすることになった大阪の某ライダー氏は「全日本水風船キャッチ選手権大会」で水風船じゃなく餅をキャッチして管理人にプレゼントしてたな。管理人も大会で賞をもらうより嬉しそうだった。
バイクが壊れてしまって部品取り寄せの足止め期間になかとんを満喫、「バイクが壊れるならナカトンに限る」と名言を残した東京在住の英国人。
北海道はどこでも詳しくて料理も上手で差し入れの鹿肉をご馳走に変えた某常連さんは「薪でお湯を沸かしてはる銭湯がありますよ」と京都ことばでやんわり営業。この人、ほんまに親切でんなぁ、北海道初上陸・18歳のチャリダーの面倒も見てはった。
高知の彼は「ごっくん馬路村」が販売されているのにビックリ、大喜びで同席した客人にご馳走して自慢してたけど本当は北海道・中頓別の牛乳が飲みたかったに違いない。
名古屋の人、福岡の人、姫路の人…里帰りの懐かしい顔にもたくさん出会えた。
さすがに9月になると人数も減り、帰っていくのを見送る日が多くなった。
きっとまた来年会える。元気で会える。その時のために、ここでとびっきりの日常を整えておこう。今度は急に休業なんかにしない。2度とがっかりさせたりしない。
たくさんの夏の思い出を生む、ここから始まるドラマはいつも新しい。
う~ん…良い夏だったんですねえ…としみじみ思える良い記事ですねえ。
また、中頓に行きたい!!
いろんな人たちとの交流があったんですね。
来年の夏は私も偶然その場に居合わせたい☆(≧∇≦)
その前に、早く顔を出したい!
時間に追われ、眠気と格闘の毎日です。