いつもの準備の後に用意していた菖蒲を切り揃え、洗いながら湯に浮かべる。
ほんのりと甘い香りが漂う。
本物っておおげさに匂わないんだな。
かすか。でも、たしか。いいなぁ…菖蒲湯
ゴールデンウィークで帰省しているお父さんに連れられてかわいい女の子がやってきた。
「去年も菖蒲湯に入ったので今年も楽しみにしていたんですよ」柔和な表情でお父さんが管理人に話しかけている。
速攻「おばあちゃん化」した管理人は、女の子と仲良くなろうと番台業務そっちのけで話しかけている。おいおい。怖がらせてどうするんだ?
お帰り。もうすっかりお父さんだな。
ああ、モチロン覚えているよ。去年のことも、そのずっとずっと前のことも。
君も忘れずにふるさとに帰って来て、こうして黄金湯にきてくれること、本当にすごく嬉しい。どうもありがとう。
どうやら管理人は覚えていない様子だけれど、私は君のお嬢ちゃんの成長がとても楽しみだ。すくすく元気に育つよう、来年もそのまた次の年も菖蒲を浮かべて待っているよ。約束する。
はたして君のかわいいお嬢ちゃんはいつまでお父さんと一緒に入ってくれるだろうか?それも先のお楽しみだ。
先に浴室へ入って行った男の子が「ねぎだぁ!ねぎが浮いている!」と叫んだ。笑い声が響いて、私もギュっと若返った気分になった。
菖蒲湯いいですね。このような機会がなければ菖蒲自体を見る機会は少ないかも・・・。先の男の子も菖蒲のように力強く育って行くことをお祈りして。
ふじともさん
いつも変らぬ暖かい応援ありがとうございます。菖蒲湯、おススメです。来年は是非入りに来てください。
今年のGWは半端無い残雪でした。このくらい雪が多いと大畑山の展望など思いつかないのですが…